深山織作家 川上裕子さんインタビュー後編~草木の優しさをいつも傍に~
風穴の里に隣接するみどの工房で深山織を創作活動をしておられる川上裕子さんへのインタビュー後編。前編では、深山織のはじまりや、深山織に裕子さんがどんな風に関わってこられたかをうかがいました。後編では、深山織の最大の魅力ともいえる、「素朴な色合い」について。裕子さんが身の回りの草木を使って染める「草木染」のお話を中心にうかがっていきます。※前編はこちらから 身近な草木から染まっていく色の優しさと不思議さ この土地の景色や大切な思い出を思い起こすきっかけに ということで、インタビューの後、優しい裕子さんのお言葉に甘えて深山織でコースターの機織り体験をさせてもらいました。 裕子さんの手引きに従って織りを進めていくと、お話しにあったとおり、段々と模様が見えてきます。楽しい!確かに、はじめは全く予想ができなかった景色がそこに現れてきて、気づけば夢中になって織り進めていました。 ※通常、体験で制作した織物は、後日郵送されます。手に届くのを待つのも楽しい時間ですね! 見る人によって異なる景色が見えてくる深山織の世界 裕子さんの織る深山織のその模様は、時に草木など自然が映し出す景色のようでもあり、ち密な計算に基づいて現れてくる美しいデザインであったり、たて糸・よこ糸の組み合わせの妙から、偶然に生まれる美しさもあったり……。実に多種多様な表情を見せてくれます。この土地で刻んだ思い出の景色が一人一人違うように、深山織も手に取る人によって、きっとそれぞれ違う景色が見えてくるような気がします。 皆さんも、この土地の自然素材をいかして作られ、自然のあたたかさを感じられる「深山織」の奥深い世界に、ぜひ触れてみてください。 深山織の体験について詳しくは、深山織体験のページをチェックしてみてくださいね。
