稲核風穴で低温熟成 ~ 蔵入れ式 ~
風穴小屋は、まさに「天然の冷蔵庫」です。年間を通して0~10℃と気温差が少なく貯蔵に適していると言われています。 ※風穴について詳しくはこちら そして稲核風穴は、現在も貯蔵庫として使われているものが多くあります。その中で、みなさんもご見学いただける風穴小屋があるのはご存知ですか?? 天然の冷蔵庫 「風穴」で地酒が貯蔵される理由 道の駅風穴の里から歩いて5分ほどに、その風穴はあります。ここでは、風穴の冷気を感じることができるだけではなく、実際に天然の冷蔵庫として貯蔵されている様子もご覧いただけます。こちらがその様子です。 主に地元酒蔵の「大信州酒造」「笹井酒造」「亀田屋酒造店」の3社のお酒が貯蔵されていて、これらは毎年4月中旬頃から9月中旬頃まで貯蔵されています。 なぜお酒が貯蔵されるのか。 酒蔵の方からは、「風穴で熟成されたお酒は、味わい深くまろやかになる」と評判だからです。 そして、2020年もお酒の貯蔵が行われました。 4月15日(水)に「蔵入れ式」があり、作業は3社が協力し行われ、あっという間に数百本のお酒が稲核風穴に貯蔵されました。 ※今年度はコロナウイルスの影響で立ち会えませんでしたので、昨年の様子です。 これから数ヶ月、みなさんもご見学いただける風穴で低温熟成されます。 「本当に味の変化があるのか。。」 疑い深い私は、去年飲み比べしてみました。 本当に違いました。 なんと言いますか。角が無くまろやか。。本当に美味しかった! 皆様にもぜひ飲んでいただきたいです。 そして飲んでいただく際は、貯蔵の様子を思い出してもらうと、より稲核風穴を楽しんでいただけると思います。 風穴で貯蔵された安曇野放牧豚の生ハムも大好評! ちなみに、去年はこの蔵入れ式に合わせて、ホテルアンビエント安曇野の料理長 太田様をお迎えして、稲核風穴で8ヶ月間貯蔵した安曇野放牧豚の生ハム試食会も行われました。 肉のうまみ、香りなど本当に味わい深く、酒蔵の方々からも「日本酒にも合うこと間違いない!」と大好評でした。 たまたま居合わせた本場ヨーロッパの方からも「美味しい!」をいただきました。 こんな美味しい風穴貯蔵のお酒と生ハムを皆さんにも食べてもらいたいと 実は今秋、お酒の蔵出し時期に合わせて、「風穴貯蔵のお酒と生ハム×稲核風穴」のスペシャルコラボレーションイベントを開催する予定でした。 しかし残念ながら、新型コロナウイルスの影響により、今年は中止とし来年以降に延期することにしました。 本当に残念です。みなさんにも味わっていただきたかった。 来年以降、是非その機会を楽しみにしていてください。 そして、秋解禁される風穴貯蔵のお酒お楽しみに! ※風穴貯蔵の酒蔵について、その他風穴で貯蔵されているもについて詳しくは、風穴見学ページをご覧ください。
深山織作家 川上裕子さんインタビュー後編~草木の優しさをいつも傍に~
風穴の里に隣接するみどの工房で深山織を創作活動をしておられる川上裕子さんへのインタビュー後編。前編では、深山織のはじまりや、深山織に裕子さんがどんな風に関わってこられたかをうかがいました。後編では、深山織の最大の魅力ともいえる、「素朴な色合い」について。裕子さんが身の回りの草木を使って染める「草木染」のお話を中心にうかがっていきます。※前編はこちらから 身近な草木から染まっていく色の優しさと不思議さ この土地の景色や大切な思い出を思い起こすきっかけに ということで、インタビューの後、優しい裕子さんのお言葉に甘えて深山織でコースターの機織り体験をさせてもらいました。 裕子さんの手引きに従って織りを進めていくと、お話しにあったとおり、段々と模様が見えてきます。楽しい!確かに、はじめは全く予想ができなかった景色がそこに現れてきて、気づけば夢中になって織り進めていました。 ※通常、体験で制作した織物は、後日郵送されます。手に届くのを待つのも楽しい時間ですね! 見る人によって異なる景色が見えてくる深山織の世界 裕子さんの織る深山織のその模様は、時に草木など自然が映し出す景色のようでもあり、ち密な計算に基づいて現れてくる美しいデザインであったり、たて糸・よこ糸の組み合わせの妙から、偶然に生まれる美しさもあったり……。実に多種多様な表情を見せてくれます。この土地で刻んだ思い出の景色が一人一人違うように、深山織も手に取る人によって、きっとそれぞれ違う景色が見えてくるような気がします。 皆さんも、この土地の自然素材をいかして作られ、自然のあたたかさを感じられる「深山織」の奥深い世界に、ぜひ触れてみてください。 深山織の体験について詳しくは、深山織体験のページをチェックしてみてくださいね。
深山織作家 川上裕子さんインタビュー前編 ~織物の無限の可能性~
風穴の里の売店に数々の作品が並んでいる「深山織」は稲核地域の代表的な工芸品です。観光に訪れる方に、この土地ならではの工芸品として「自然のぬくもりを感じられる!」と大変好まれています。今日は、風穴の里に隣接する深山織の工房「みどの工房」を訪れ、創作活動をされている川上裕子さんに、深山織の魅力やご自身と深山織との関わりについて、わたくし風穴先人がお話をうかがってきました。 深山織は ただいま!と帰ってくる場所に 「もったいない」 の先にあるものと無限の可能性 織り進めてはじめて見えてくる模様がある。そこへ行ってみないと分からない景色があるという点で、山登りや景勝地へ行って自然の織りなす景色を楽しむことと似ている気がしてきます。 後編では、深山織の素朴な色の魅力について、お話をうかがっていきます。
